3月23日 国家賠償③ 「公務員」とは誰か――実質的判断の重要性

3月23日 国家賠償③ 「公務員」とは誰か――実質的判断の重要性




3月23日 国家賠償③ 「公務員」とは誰か――実質的判断の重要性


国家賠償を求めるための最初のハードルは、その行為をしたのが「公務員」であることです。しかし、行政法でいう「公務員」は、皆さんが想像するよりもずっと広い意味を持っています。




1. 「身分」よりも「仕事の中身」

国家賠償法における公務員とは、形式的な身分(正規採用の職員かどうか)だけで決まるわけではありません。たとえ身分が公務員でなくても、「実質的に公権力の行使に関わっているか」で判断されます。
つまり、「国の看板を背負って仕事をしている人」は、広くこの範囲に含まれる可能性があるのです。




2. こんな人も「公務員」に含まれる?

過去の裁判や考え方では、以下のようなケースも「公務員」としての責任が問われる対象になり得ます。



  • 非常勤職員やアルバイト: 勤務形態に関わらず、公的な事務を行っていれば対象です。

  • 民間の委託業者: 国や自治体から「公権力の行使」にあたる仕事を委託された民間人も、その仕事の範囲内では公務員とみなされます。

  • 国選弁護人など: 特定の公的な役割を与えられた専門職も含まれることがあります。




なぜ広く考える必要があるのか

最近は行政の仕事を民間に任せる「アウトソーシング」が進んでいます。もし身分だけで判断してしまったら、民間委託された仕事で被害を受けた人が救済されなくなってしまいますよね。
「誰がやったか」ではなく「どんな性質の仕事か」。この実質的な視点こそが、被害者をもれなく救うための知恵なのです。


📌 今日のまとめ



  • 実質的判断: 身分に関わらず、公権力を行使する者は「公務員」とみなされる。

  • 民間委託が増える現代において、この考え方は非常に重要。

  • 「公的な仕事の看板」を背負っている以上、国が責任を負うべき!