今日からは、行政法の学習において避けては通れない重要テーマ「行政裁量(ぎょうせいさいりょう)」について学んでいきます。
行政裁量とは、一言で言えば「法律がすべてを細かく決めず、行政庁に判断の幅(

国家賠償を求めるための最初のハードルは、その行為をしたのが「公務員」であることです。しかし、行政法でいう「公務員」は、皆さんが想像するよりもずっと広い意味を持っています。
国家賠償法における公務員とは、形式的な身分(正規採用の職員かどうか)だけで決まるわけではありません。たとえ身分が公務員でなくても、「実質的に公権力の行使に関わっているか」で判断されます。
つまり、「国の看板を背負って仕事をしている人」は、広くこの範囲に含まれる可能性があるのです。
過去の裁判や考え方では、以下のようなケースも「公務員」としての責任が問われる対象になり得ます。
最近は行政の仕事を民間に任せる「アウトソーシング」が進んでいます。もし身分だけで判断してしまったら、民間委託された仕事で被害を受けた人が救済されなくなってしまいますよね。
「誰がやったか」ではなく「どんな性質の仕事か」。この実質的な視点こそが、被害者をもれなく救うための知恵なのです。
📌 今日のまとめ